ジェトロがカンボジア経済財政省と覚書を締結

(カンボジア、日本)

プノンペン発

2022年11月28日

ジェトロは1110日、カンボジア経済財政省(MEF)との間で、日本からカンボジアへの投資誘致拡大に向けた連携強化を目的とする覚書(MOC)を締結した。署名式は、オーン・ポーンモニロット副首相や三上正裕日本大使の立ち会いの下、首都プノンペンで行われた。MEFが外国の貿易投資促進機関とMOCを締結するのは、今回が初めてとなる。

署名式で、MEF側の署名者となったボンセイ・ビソット首相補佐特命相は「カンボジアは、投資促進を目的とするさまざまな法律の制定や協定締結によって、より良い投資環境の整備に注力している。今後、同MOCに基づき、日本からの投資誘致をより加速するための活動をジェトロと共に実行する」と述べた。ジェトロの佐々木伸彦理事長は「経済財政省が国内産業・貿易振興の政策枠組みを検討する際に、ジェトロは日系企業の投資動向や課題といった、日頃の事業活動から得られる情報を提供するなど、協力していきたい」と発言した。新たな投資誘致に向けて両者がより密接かつ効果的に取り組むことで、日本企業のカンボジアにおけるビジネス拡大だけでなく、カンボジア国内産業や経済の発展にもつながることが期待される。

なお、ジェトロは貿易投資の促進を目的として、カンボジア商業省(2009年)、カンボジア開発評議会(2019年)、カンボジア商工会議所(2022年)、カンボジア青年会議所(2022年)とも覚書を締結し、ビジネスマッチングや投資ミッションなどを実施してきた。

写真 MOCに署名する佐々木伸彦ジェトロ理事長(左手前)とボンセイ・ビソット首相補佐特命相(右手前)(MEF提供)

MOCに署名する佐々木伸彦ジェトロ理事長(左手前)とボンセイ・ビソット首相補佐特命相(右手前)(MEF提供)

写真 MOC締結後の様子(MEF提供)

MOC締結後の様子(MEF提供)

(藤田ゆか)

(カンボジア、日本)

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