入国者向けの新たな情報登録システム「イーアライバル・カード」の運用を開始
(フィリピン)
マニラ発
2022年11月04日
フィリピン政府は10月21日、フィリピンへ渡航する者を対象とした新たな情報登録システムである「イーアライバル・カード(eArrival card)」の運用開始を発表した。これまでは、事前に「ワン・ヘルス・パスポート(OHP)」と呼ばれるシステムに渡航関連情報を入力することが求められていた。OHPについては、同システムへの登録を行う渡航者を狙った詐欺サイト(注)が存在することや、入力項目が多いといったクレームがフィリピン政府に寄せられていた。今回、新たにeArrival cardを導入することで、利便性を高め、観光客などの誘致へつなげるのが狙い。
eArrival cardへの渡航前の情報入力は必須ではなく、フィリピン到着後であっても入力可能だが、フィリピン検疫局は出発国出発72時間以内の登録を推奨している。eArrival cardには、滞在日程や滞在先などの旅程情報に加え、新型コロナワクチンの接種日やワクチンの種類などを入力する欄があり、陰性証明書が必要な場合は、本システムからデータをアップロードする。
(注)本来不要な費用の支払いを求めるなど、OHPを装った偽サイト。
(吉田暁彦、サントス・ガブリエル)
(フィリピン)
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