マルコス大統領、水資源省新設の必要性を提唱

(フィリピン)

マニラ発

2022年10月24日

フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領は10月17日、水資源省の新設が政権で最も重要度の高い立法議案の1つと述べた(「マニラ・タイムズ」紙10月19日)。同省を新設することで、国内で大きな課題となっている清潔な水供給など、水管理に対処して構造的な改革を実施していくのが狙いという。同省の役割について、水管理に関する国家戦略や制度的フレームワークの策定、政策立案が検討されているという(「インクワイヤラー」紙10月17日)。

マルコス大統領は特に都市部での清潔な水供給に関心を抱いていると話した。大統領によると、多くの水供給インフラは1950年代に構築されており、インフラシステムの改善が必要という。

また、災害多発地域で災害時の飲料水へのアクセスを確保する重要性も指摘した。アクセスを適切に確保することで、災害地域でのコレラやジフテリアといった感染症を抑え、住民に対して健康と安全を提供することにつながると説明した。

写真 マニラ首都圏を流れるパッシグ川。水は濁っており、悪臭が漂っている(ジェトロ撮影)

マニラ首都圏を流れるパッシグ川。水は濁っており、悪臭が漂っている(ジェトロ撮影)

(吉田暁彦、サントス・ガブリエル)

(フィリピン)

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