米GM、第3四半期の純利益は37%増、売上高は過去最高

(米国)

シカゴ発

2022年10月31日

米国自動車メーカーのゼネラルモーターズ(GM)は10月25日、2022年第3四半期の純利益が前年同期比約37%増の33億ドル、売上高が56%増かつ過去最高の419億ドルになったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社の主力であるトラックの生産増や、半導体供給の改善、価格の上昇が純利益と売上高を大幅に引き上げる要因になったとしている。

GMは2022年7月時点で、半導体の不足などにより、約9万5,000台の未完成車を抱えていたが、第3四半期にうち約4分の3を完成車として送り出すことができた。同社のポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は「半導体の供給は1年前より確実に良くなっている」と述べている(オートモーティブニュース10月25日)。

また、メアリー・バーラ会長兼最高経営責任者(CEO)は株主向けの書簡の中で、「厳しい環境にもかかわらず、われわれが約束を果たし、通年の業績見通しを維持できたのは、GM製品に対する需要が引き続き旺盛であり、直面する困難な状況を積極的にコントロールしているためだ」と強調した。バーラ氏は、「シボレー・ボルトEV」と「ボルトEUV」の販売台数が当期に1万4,700台を記録し、米国の電気自動車(EV)市場で8%のシェアを獲得したことに触れ、2023年は同車種の生産台数を4万4,000台から7万台に増やすと述べた。

なお、フォードは10月26日、第3四半期の売上高が前年同期比10%増の394億ドルになったと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。一方、同社は8億2,700万ドルの損失を計上したが、その主因は、多額の投資を行ってきた自動運転会社アルゴAIの閉鎖計画によるものとしている。

(星野香織)

(米国)

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