第6回「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ」でカーボンクレジットオークションが開催

(サウジアラビア)

リヤド発

2022年10月31日

「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(Future Investment Initiative:FII)」の第6回会議が10月25~27日、サウジアラビアにおいて開催された。会議初日には過去最大のカーボンクレジットオークションが開催され、140万トンのカーボンクレジットが落札された。

今回のオークションには、サウジアラビアと周辺国から15の事業者が参加。サウジアラムコ、オラヤン・ファイナンシング、サウジアラビアン・マイニングが最も多くのカーボンクレジットを購入した〔2022年10月26日付サウジアラビア国営通信(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。その他、サウジアラビア国立銀行、サウジアラビア航空、SABIC(サウジアラビア基礎産業公社)、国際イスラム貿易金融公社(ITFC)など合計15社が落札した。オークションで提示されたカーボンクレジット証明書は、国際民間航空のためのカーボンオフセットおよび削減スキーム(CORSIA)認証(注1)に準拠し、Verra(注2)への登録が行われている。

サウジアラビアは、2060年までのカーボンニュートラルの達成(2021年10月25日記事参照)に向けて、2022年11月にエジプトで開催される国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に先駆け、さまざまな活動を展開している。

10月24日には、サウジアラビア公共投資基金(PIF)が80%、サウジ・タダウル・グループ・ホールディングが20%の株式を保有するリージョナル・ボランタリー・カーボンマーケットを設立。世界的なネットゼロへの移行において重要な役割を果たす、地域の企業や産業を支援するためのガイダンスとリソースを提供し、カーボンクレジットの購入がバリューチェーンにおける有意義な排出削減を超えることへの保証を行うとしている(2022年10月24日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

また、10月6日には、PIFが、グリーン投資の資金調達または借り換えのために30億ドルを調達し、サウジアラビア初のグリーンボンド発行を行った(2022年10月6日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(注1)航空業界が、温室効果ガスの排出量削減と排出枠の購入を通じて、カーボンニュートラルな成長を達成できるよう、国際民間航空機関が設計したスキーム。

(注2)カーボンオフセットの任意基準「ベリファイド・カーボン・スタンダード(Verified Carbon Standard:VCS)」の管理団体。2005年に、ザ・クライメート・グループ、国際排出量取引協会(IETA)、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)の3団体がカーボンオフセット市場に流通するオフセット・プロジェクトの品質保証のためVCSを立ち上げ。2018年2月に団体名を「Verra」に変更。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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