北九州市、ウェールズとのスタートアップ交流イベントを実施

(日本、英国)

北九州発

2022年10月21日

北九州市、英国のウェールズ自治政府、ジェトロは107日、両地域のインキュベーション施設をつなぐオンライン交流イベント「C⇔Q Startup Exchange」を開催した(注1)。両地域は、北九州が2019年に日本で開催されたラグビー・ワールドカップのウェールズ代表チームのキャンプ地となったのを機に交流しており、本イベントは経済分野での初の交流となった(注2)。

COMPASS小倉(正式名称:北九州テレワークセンター)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますからは、北九州市の北橋健治市長、ジュリア・ロングボトム駐日英国大使、ウェールズ政府日本代表事務所のロビン・ウォーカー代表ほか、スタートアップ企業関係者が参加。ウェールズからは、トラムシェッド・テック外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますM-SParc外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2施設から、入居スタートアップと施設関係者が参加した。

前半は企業(北九州市4社、ウェールズ4社)によるピッチなど、後半は登壇企業同士の意見交換を行った。ライブ配信には国内外約70人が登録した。

ピッチ登壇企業は以下のとおり。

ハインツテック:2021年設立の早稲田大学発のスタートアップ。細胞加工(細胞への高効率な物質導入・細胞からの物質抽出)ツールを開発、製造、販売。

小倉織物製造:デザイン、染め、紡績、織りまで一貫して監修し、高品質のテキスタイルを製造。ファクトリーブランド「KOKURA DENIM」を海外でも展開中。

KiQ Robotics2019年設立の北九州工業高等専門学校発のスタートアップ。最先端のロボット工学技術を用いて「ロボットの使いやすさ」を追求した製品を開発、販売。

セキュアサイクル:2017年創立の九州工業大学発ベンチャー。システム開発時に脆弱(ぜいじゃく)性を作りこまないための設計・開発や、各種脆弱性診断、情報セキュリティーに関わる各種教育コンテンツのサービスを展開。

ラティス・ビルド・テクノロジー:建設資材の調達から現場までのデータを収集、更新、可視化できる統合プラットフォームを提供。

バータス・テック:VR(仮想現実)トレーニングのためのノーコードプラットフォームを開発。

エクスプロレージ:セルフストレージ(個人向けレンタル収納スペース)を比較し、即時に予約し、迅速かつ容易な管理を可能にするサービスを提供。

ハイア:ユーザーフレンドリーなオンラインまたはハイブリッドのイベント管理プラットフォームを提供。

写真 イベント第2部の様子(ジェトロ撮影)

イベント第2部の様子(ジェトロ撮影)

(注1北九州市のYouTubeチャンネル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでアーカイブ配信予定。

(注2)今回のイベントに先立ち、ジェトロでは調査レポート「ウェールズのスタートアップ・エコシステム調査」を公開。

(菊地香穂)

(日本、英国)

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