現代自動車、2022年第3四半期は増収減益
(韓国)
ソウル発
2022年10月25日
韓国の現代自動車は10月24日、2022年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比30.6%増の37兆7,050億ウォン(約3兆9,213億円、1ウォン=約0.104円)、営業利益は3.4%減の1兆5,520億ウォンだった。また、当期純利益は5.1%減の1兆4,110億ウォンだった(添付資料表1参照)。
世界市場の販売台数は、前年同期比2.0%減の100万2,000台となった。内訳は、北米が0.4%減の23万9,000台、中国が17.4%減の7万9,000台、インドが1.1%減の14万8,000台、ロシアが62.4%減の1万9,000台だった。一方、西欧は0.8%増の14万5,000台、中南米は6.0%増の7万7,000台と好調だ。なお、韓国国内は5.0%増の16万2,000台だった(添付資料表2参照)。
同社は第3四半期の業績について、「売上高は、半導体およびその他の部品の供給不足が緩和し、前年同期比で増加したものの、営業利益は、シーター2GDIエンジン(注)に対する追加引当金の計上を今期に品質コストとして反映したため減少した」とした。
今後の事業について同社は、韓国国内で好調な販売をみせている電気自動車(EV)専用ブランドのアイオニック6を第4四半期に欧州で販売開始するなど、EVの販売拡大に取り組む計画を明らかにした。
(注)同社は2019年に、欠陥が指摘された同エンジンの搭載車両に対する生涯保障修理プログラムを発表。
(柳忠鉉)
(韓国)
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