米サンフランシスコ市、サル痘の緊急事態宣言を10月27日で終了と発表

(米国)

サンフランシスコ発

2022年10月26日

米国サンフランシスコ市公衆衛生局は10月20日、8月に出したサル痘の緊急事態宣言を10月27日で終了すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ロンドン・ブリード市長と公衆衛生局は7月28日、サル痘の感染拡大に対する準備と対策強化を目的に、緊急事態を宣言していた(2022年8月1日記事参照)。

宣言終了の背景には、サル痘の感染者数が落ち着いてきていることや、2万7,000人以上のサンフランシスコ市民がワクチン接種を完了していることが挙げられる。公衆衛生局は「国内で初めての公衆衛生上の緊急事態宣言は、ゲイやバイセクシャル、トランスジェンダーのコミュニティーで、最も影響を受けている人々の健康へのサル痘の脅威の差し迫った緊急性を反映させるという目的を果たした」とコメントした。他方、サンフランシスコ市は「サル痘は依然として、コミュニティーの中で流行しており、公衆衛生上の懸念が残っていることに留意する必要がある」「市民は2回の『ジンネオス』ワクチンの接種を完了することで、自分の役割を果たし続けることが重要だ」と呼びかけている。

(石橋裕貴)

(米国)

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