イノベーションランキング、アフリカ最上位はモーリシャス

世界知的所有権機関（WIPO）が9月29日、グローバル・イノベーション・インデックスの2022年版の報告書（注）を発表した。国別のイノベーションのランキングで、アフリカではモーリシャスが最高の45位となった。主なアフリカ諸国は以下の順位だった。

• 45位：モーリシャス
• 61位：南アフリカ共和国
• 67位：モロッコ
• 73位：チュニジア
• 86位：ボツワナ
• 88位：ケニア
• 89位：エジプト
• 95位：ガーナ
• 96位：ナミビア
• 99位：セネガル

アフリカ有数のスタートアップエコシステムを誇るナイジェリアは114位となるなど、アフリカ諸国はランキング下位の大半を占めた。WIPOは、アフリカの多くの国で順位が改善傾向にあるとしつつも、インフラや研究開発投資、知識・技術産出、事業洗練度などでスコアが低く、世界的に見れば、依然としてアフリカ諸国のイノベーションの国際競争力は低いとの結果となった（添付資料図参照）。

（注）132の国・地域のイノベーションに関して、（1）制度、（2）人的資本と研究、（3）インフラ、（4）市場の洗練度、（5）事業の洗練度、（6）知識・技術のアウトプット、（7）創造的なアウトプットの7項目について評価し、ランク付けした年次報告書。

（佐藤丈治）