輸入許可申請(SIMI)を新システムに移行、輸入取引の監視を強化

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年10月19日

アルゼンチン政府は10月12日、公共歳入連邦管理庁(AFIP)・商業庁共同一般決議5271/2022号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布し、輸入の総合モニタリングシステム(SIMI)を廃止し、アルゼンチン共和国輸入システム(SIRA)に置き換えた。SIRAの運用は10月17日に開始された。セルヒオ・マッサ経済相は8月3日の就任記者会見において、輸出額の過少申告や輸入額の過大申告への監視と取り締まりを強化すると述べており、今回の措置は輸入取引の監視強化を主な目的としている。

なお、旧システムであるSIMIで申請済みの輸入許可申請は、申請済み(Oficializada)、確認中(Observada)の状態にあるものは無効となり、SIRAで申請し直す必要がある。10月12日の時点で、SIMI上で許可(Salida)の状態にある申請は引き続き有効だ。

SIRAで取得した輸入許可の有効期間は90暦日で、自動延長される。ただし、延長期間は商業庁が自動、非自動を問わず、輸入ライセンスに与えた延長期間に準ずる。

SIRAで輸入申請を行うと、AFIPは、納税者情報などから申請者のコンプライアンス違反や不正の有無、過大申告、過少申告の有無、経済・財政能力制度(CEF)による輸入者の財務能力の確認を行う。

輸入者は、輸入申請時点から輸入代金の支払いのために外国為替市場で外貨を購入するまでの日数を暦日で申告し、商業庁および中央銀行は、外国為替市場での外貨購入が認められるまでの日数を通知する。また、AFIPにより「単一外国貿易口座」が導入され、金融機関に輸入代金の支払い情報の登録を義務付けており、外貨の動きを監視する。

10月13日には、中央銀行通達A7622PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が公布された。通関業者の業界団体である通関業者センター(CDA)によると、輸入代金の支払いは、(1)通関後、SIRAで提示された外国為替市場での外貨購入が認められるまでの日数が経過した後、(2)輸入者が手元に持つ外貨で支払いを実行する日、(3)通関前の支払い、の3つがある。(3)は、新型コロナウイルスの検査キット、政令333/2020号が規定する医療関連製品、医薬品、医療品原料、食品原料、石油または歴青鉱物油、石油ガスおよびその他のガス状炭化水素(NCM2709、2710、2711、2713)、発電所向けの歴青炭、公共インフラ向けの一部の建材、メルコスール対外共通関税分類で資本財(BK)に指定されている品目の輸入が該当する。

新システムの運用には不明な点も多く、注視する必要がある。

なお、サービス輸入も監視を強化しており、SIMIと同様、既存のサービス輸入のための総合モニタリングシステム(SIMPES)を、サービス輸入のためのアルゼンチン共和国輸入システム(SIRASE)に置き換えた。経済省、AFIP、中銀、税関は、SIRAやSIRASEを通じてリアルタイムに情報共有することができるようになり、政府は、外貨流出の抑制に向けて輸入取引への監視をさらに強化している。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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