9月の自動車輸出は大幅増、USMCA域内向けが牽引

(メキシコ)

米州課

2022年10月14日

メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)は10月6日、9月の自動車統計(大型バスとトラックを除く)を発表した(添付資料表1参照)。

輸出台数は25万9,792台で、前年同月比で33.0%増加した。2020年12月以降、単月では最も輸出台数が多かった。輸出相手国別に見ると、メキシコの自動車輸出(台数ベース)の75%以上を占める米国向けが前年同月比で30.7%増加した(添付資料表2参照)。米国に次いで輸出台数の多いカナダ向けも前年同月比で2.4倍と急増している。米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)域内への輸出増加が9月の自動車輸出台数の大幅増加の要因となった。

生産台数は27万3,329台で、前年同月比31.4%増を記録した。輸出の大幅増に伴って生産も大幅増産となった。メーカー別で増産が目立ったのは、ゼネラルモーターズ(GM、5万965台、前年同月比2.5倍)と、トヨタ(2万5,257台、同比2.1倍)だった。

9月の国内販売台数は8万5,842台で、前年同月比11.6%増加した。2022年5月以降、5カ月連続で前年同月比プラスを記録している。ただ、新型コロナ禍以前の2019年同月と比べると14.8%減少しており、新型コロナ禍前の水準に回復するには、年々増加する違法中古車の輸入や、自動車価格の高騰など、新車に対する消費者の購買意欲を低下させている諸課題に対応する必要がある。

ディーラー協会、違法輸入中古車の合法化措置の停止を要求

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)大統領は9月19日に、違法輸入中古車を合法化する政令の有効期限を12月31日まで延長したが、国内の新車販売に悪影響を及ぼすなどの懸念から、自動車産業から反対の声が上がっている(2022年9月26日記事参照)。メキシコ自動車販売ディーラー協会(AMDA)の10月6日付レポートPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、2022年1~8月の中古車輸入台数は13万7,533台で、同時期の新車販売台数の19.9%に相当する。この状況を受け、AMDAのギジェルモ・ロサレス会長は同日付のプレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で「犯罪組織や腐敗した政治家とのつながりによって助長されている、米国からのガラクタ自動車の無差別輸入を終わらせるために、AMDAはこれまで以上に輸入中古車を合法化措置の停止を要求する」として、同政策に反対する姿勢を引き続き強調した。

(小西健友)

(メキシコ)

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