ムハンマド・サウジアラビア皇太子、ラマポーザ・南ア大統領と会談

(サウジアラビア、南アフリカ共和国)

リヤド発

2022年10月19日

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(首相)は10月15日、南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領と、ジェッダで公式会談を行った。国営通信社(SPA)の報道外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、会談で両国は以下15件の覚書・協定を締結した。

  1. サウジアラビア国営通信(SPA)と南アフリカ共和国国営通信社との間の協力
  2. 直接投資奨励分野の協力
  3. サウジアラビア経済特区庁(ECZA)と南ア貿易産業競争省との各管轄分野の協力
  4. 通信・情報技術分野の協力
  5. 共同投資ファンドの設立検討(草案)
  6. 農業・漁業・水産養殖分野の技術協力
  7. 社会開発分野の協力
  8. 海上輸送分野の協力
  9. 船員証の相互認証
  10. 保健分野の協力
  11. サウジアラビア標準化公団(SASO)と南アフリカ標準局(SABS)の間の技術協力プログラム
  12. 軍事調達分野の協力
  13. サウジアラビア輸出入銀行と南アフリカ輸出信用保険公社との協力(草案)
  14. サウジアラビア地質調査機関と南アフリカのミンテックセンターとの間の地球科学分野での協力(草案)
  15. サウジアラビア地質調査機関と南アフリカ地球科学評議会との間の地球科学分野の協力(草案)

また、15日には、サウジアラビア・南アフリカ投資フォーラムが開催され、エネルギー、水、グリーン水素、航空調査サービス、保健分野の協定・覚書が締結された。

翌16日にはラウンドテーブルも開催され、再生可能エネルギーや鉱業、農業、観光、物流、情報通信技術(ICT)などの分野でビジネス・投資強化に向けて議論が行われた。両国の民間企業によるプレゼンテーションも実施され、事業発展の機会や企業が直面する課題への対応などについても議論が行われた(2022年10月16日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

サウジアラビアと南アフリカの経済関係について、ハーリド・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・ファーレフ投資相は、「両国間の2国間貿易は絶えず成長しており、2019年の46億ドルから2021年に約48億ドルまで増加し、2022年には53億ドルを超えると予想されている」と述べた。

(林憲忠)

(サウジアラビア、南アフリカ共和国)

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