経団連ミッションが17年ぶりにギリシャ訪問

(ギリシャ、日本)

ミラノ発

2022年10月27日

日本経団連の欧州ミッションが10月13日~14日にアテネを訪問した(ギリシア側プレスリリース)。外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます2005年以来17年ぶりのギリシャ訪問となった。

経団連は13日にキリアコス・ミツォタキス首相や、アドニス・ヨルギアディス開発投資相、コスタス・スクレカス環境・エネルギー相らと会談し、主にギリシャの投資環境と投資機会について協議した。

ミツォタキス首相は、ギリシャにおける有好的な投資環境づくりの近年の大きな進展と、日本企業の投資機会について紹介。ギリシャ政府の発表によると、日本側はエネルギーと運輸分野への投資の可能性を探ることに関心を示した。また、両者はギリシャへの投資誘致や、日本からの観光客増加、西バルカン諸国を中心としたより広範な地域での相互協力について意見を交わしたという。

翌14日にはギリシャ産業連盟(SEV)で「日・ギリシャ・ビジネス会合」と題したフォーラムが開催され、両国の経済・貿易関係代表者による講演や、エンタープライズ・ギリシャ(注)と経団連代表によるプレゼンテーション、両国企業の商談が行われた。

コスタス・フラゴヤニス外務副大臣は講演で、ギリシャと日本の海運分野の伝統的なビジネス関係を挙げ、ギリシャの船主は70年以上にわたって日本の造船に高い信頼を寄せてきたと紹介。エネルギーや輸送、ハイテク、観光分野の日本企業によるギリシャでの投資機会や展望についても述べ、2025年の大阪・関西万博へのギリシャの参加は2国間の経済・ビジネス関係をさらに強化する理想的な機会となるとの見方を示した。

(注)ギリシャの外国直接投資や、ギリシャ製品・サービスの輸出を促進する国家機関。

(井上友里)

(ギリシャ、日本)

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