7~9月期の失業率は3.9%、8期ぶりに4%を下回る

(香港)

香港発

2022年10月27日

香港特別行政区政府統計処は10月20日、2022年7~9月期の失業率(季節調整済み、速報値)について、前期の6~8月から0.2ポイント改善の3.9%と発表した(添付資料図参照)。

3.9%は、2021年11月~2022年1月期と同水準で、8期ぶりに4%を下回った。

業種別にみると、「製造業」と「金融・保険・不動産・専門およびビジネスサービス」の2業種は前期から横ばいだったが、その他は改善した。うち、「その他業種」を除き、改善幅が最大となったのは「建築業」(前期から0.4ポイント低下の6.0%)、「小売り・宿泊・飲食業」(同0.4ポイント低下の5.8%)だった。

香港政府労働・福祉局の孫玉菡局長は「労働市場は、域内経済活動の継続的な回復とともにさらなる改善をみせた」と分析。今後の労働市場の見通しについては「域内経済の回復の程度による」と指摘した上で、「感染動向はおおむね安定しており、電子消費券の配布が域内の消費需要を引き続き下支えするだろう。一方で、金融引締めがプラスの効果を一部相殺する可能性がある」との見方を示した。

(松浦広子)

(香港)

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