日本酒試飲イベント「SAKE DAY」が米サンフランシスコ市で開催、60以上の企業・団体が出展

(米国、日本)

サンフランシスコ発

2022年10月06日

米国サンフランシスコ市で10月1日、一般消費者向けの日本酒試飲イベント「SAKE DAY」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが開催された。サンフランシスコ市で日本酒を販売するTrue Sakeが主体となり、10月1日の「日本酒の日」の式典として、2005年から毎年10月1日またはそれに近い土曜日に開催されている。

事前にチケットを購入した参加者は、会場でおちょこを片手に、自由に出展者の日本酒を楽しむことができる。今回は輸入業者、酒蔵メーカー、日本の自治体など60以上の企業・団体が出展し、1,000枚以上のチケットは売り切れた。当日の開始時間の午後4時には、入場を待つ長蛇の列ができていた。

開場を待つ参加者に話を聞いたところ、「日本酒は日本食レストランで飲むことが多いが、最近は息子の誕生日などにTrue Sakeで日本酒を買い、家で飲むこともある。今回のイベントはTrue Sakeの店舗で知った」などと述べていた。出展者からは「日本で開催される日本酒の関連イベントは、日本酒に詳しい人が参加する印象を持っている。しかしこのイベントの参加者は、日本酒の試飲を含めて、その場の雰囲気を楽しみにきている人が多い」「昨年も出展したが、今年は参加者が多いように感じる」「ワインのイベントなどで日本酒をPRすることもあるが、それに比べてSAKE DAYの参加者は日本酒に関心のある人が多く、PRしやすかった」などの声が聞かれた。

出展者の中には、「SAGA BAR」の名前で、佐賀県による出展も見られた。「佐賀を味わう」をコンセプトに、佐賀の日本酒を中心に、焼き物や加工品などの県産品を気軽に体感できる工夫が凝らされていた。佐賀県はこのコンセプトで、日本だけでなく海外でもプロモーション活動を行っているという。当日は、「天吹」「七田」「東一」などが出品されていた。そのほか、デン・サケ(Den Sake)やセコイヤ・サケ(Sequoia Sake)など、サンフランシスコのベイエリアで日本酒を製造する企業も出展していた。参加者からは「ベイエリアで日本酒をつくっている企業がいるとは知らなかった」という声も聞かれた。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 「SAGA BAR」のブース(ジェトロ撮影)

「SAGA BAR」のブース(ジェトロ撮影)

(石橋裕貴)

(米国、日本)

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