オーストラリア北部準州で初のリチウム鉱山が操業開始

(オーストラリア、中国、米国)

シドニー発

2022年10月21日

オーストラリア企業のコアリチウム(本社:アデレード)は1010日、北部準州のダーウィン南部にあるフィニスリチウム鉱山を正式に操業開始すると発表した。オーストラリア国内では、西オーストラリア州以外で操業する初めてのリチウム鉱山となる。鉱山開発の背景には、世界中で脱炭素化に向けた動きが加速する中、電気自動車(EV)・再生可能エネルギーへの転換により、リチウムへの需要が高まっていることがある。オーストラリアのリチウム生産量は世界1位で、世界の生産量に占めるシェアは約半分を占める(注)。

フィニスリチウムプロジェクトは、コアリチウムが100%保有するリチウム鉱山のプロジェクトで、設備投資金額は現在のところ8,900万オーストラリア・ドル(約836,600万円、豪ドル、1豪ドル=約94円)、今後少なくとも12年間で合計1,600万トンのリチウム含有鉱石を採掘する予定だ。プロジェクトで生産した製品(リチウム)の輸出開始は2022年末までに行うとしている。

コアリチウムは、中国のガンフェン・リチウム、四川雅化実業集団とオフテイク契約を締結している。両社はそれぞれフィニスプロジェクトから年間75,000トン、4年間にわたりリチウムを調達する予定。また、コアリチウムは、20223月に米国テスラと4年間のリチウム供給に関連したタームシート(契約の枠組みをまとめたもの)交わしている。

北部準州政府のニコール・マニソン鉱業・産業相は「北部準州には豊富な鉱物資源とアジアへのゲートウェイとなる港があり、(フィニスリチウムプロジェクトのような)革新的なプロジェクトを行う最善の場所になる。リチウムは、クリーンエネルギーと今後の北部準州経済の両方にとって有益だ。コアリチウムはローカル企業を活用し、北部準州に雇用をもたらしている」と述べた。

(注)オーストラリア貿易投資促進庁のデータより引用。

(青島春枝)

(オーストラリア、中国、米国)

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