香港で佐賀県産日本酒のポップアップストアを開設

(香港、日本)

香港発

2022年10月24日

香港で日本産酒類を取り扱う地場のディストリビューター「ザ・タイム・ソムリエ(逸品侍)」(注)は、香港の商業施設において、佐賀県の日本酒などの販売促進を行う「SAGABAR」を1013日から119日までの期間限定ストアとしてオープンした。1013日にはオープニングセレモニーが行われ、在香港日本総領事館や佐賀県産品流通デザイン公社(佐賀県産品の販売を促進する公益財団法人)、現地のディストリビューターなどの関係者が参加した。ジェトロは、日本産酒類の普及と発展に寄与する取り組みである本イベントを後援している。

写真 オープニングセレモニーの様子(ジェトロ撮影)

オープニングセレモニーの様子(ジェトロ撮影)

SAGABAR」では、佐賀の日本酒(蔵元15社、50銘柄以上)をはじめ、日本国内各地のウィスキーやリキュールなどを取りそろえ、無料で試飲を提供しながら販売促進を行っている。前年に続く2回目の開催で、前回は、商業の中心地である銅鑼湾(コーズウェイベイ)の商業施設「タイムズスクエア(時代広場)」5階オープンスペースに会場を設け、佐賀の日本酒3銘柄の飲み比べセットメニューを用意した。今回は、香港屈指の繁華街である尖沙咀(チムサーチョイ)の地下鉄駅と直結する商業施設「K11アートモール(購物芸術館)」の地下2階に出店。好立地な人通りの多いオープンスペースに設置した。前回に人気の高かった銘柄や期間限定の商品を厳選し、グラス売りではなく試飲によるボトル売りに注力した。

写真 日本産酒類の展示(ジェトロ撮影)

日本産酒類の展示(ジェトロ撮影)

写真 佐賀県産の日本酒を中心とした冷蔵庫展示(ジェトロ撮影)

佐賀県産の日本酒を中心とした冷蔵庫展示(ジェトロ撮影)

今回は、香港での新型コロナウイルスの規制が緩和され(2022年10月7日記事参照)、徐々に新型コロナウイルス感染拡大前の人流に回復しつつある中での開催となった。「ザ・タイム・ソムリエ(逸品侍)」の創業者であるケネス・リー総経理は「香港では日本酒の人気が高く、日本料理とのペアリングなどで認知度を広めてきた。これからはさまざまなプロモーションや提案(中華料理の中での提供など)を行い、今まであまり日本食に触れていない層も取り込んでいきたい。今回の期間限定ストアでは、佐賀県産の日本酒販売1,000本達成を目指したい」とコメントした。

写真 試飲の準備をする「ザ・タイム・ソムリエ(逸品侍)」のケネス・リー総経理(写真右)(ジェトロ撮影)

試飲の準備をする「ザ・タイム・ソムリエ(逸品侍)」のケネス・リー総経理(写真右)(ジェトロ撮影)

(注)「ザ・タイム・ソムリエ(逸品侍)」は、日本酒類などを取り扱うディストリビューターで、自社でイベント制作も手掛けている。

(林田健吾)

(香港、日本)

ビジネス短信 52f568133835844c