2022年冬の新型コロナワクチン追加接種対象、18歳以上の全員に

(韓国)

ソウル発

2022年10月26日

韓国の中央災難安全対策本部は10月26日、新型コロナウイルスの再流行を備える必要があることや、国内での2価ワクチンの導入日程が具体化されたことなどを受け、「冬季新型コロナ追加接種拡大計画」を発表した。

9月21日に発表した「2022~2023年冬季新型コロナ追加接種計画」では、優先的な接種対象を60歳以上の高齢者や免疫低下者、感染に脆弱(ぜいじゃく)な施設(療養病院など)入院者・従事者などといった「健康脆弱層」としていたが、今回の発表では、初回接種(1・2回目接種)済みの18歳以上の全員に拡大した。

同本部は「2カ月間続いた感染の減少傾向が上昇傾向に転じており、新たな変異株の発生と最近の気温減少などにより、再流行の懸念が高まりつつある」と述べた。

2価ワクチンについて、同本部は「新型コロナ発生初期に流行した株に対するワクチンと、現在流行中のオミクロン変異株の双方に対応する」とし、「オミクロンの初期変異株のBA.1対応型のモデルナ社のワクチンとファイザー社のワクチンは、韓国内で9月8日と10月7日にそれぞれ許可を得ており、BA.4-5対応型のファイザー社のワクチンは10月17日に緊急使用が承認された」と説明した。

接種間隔については、前回接種日または感染日から4カ月(120日)以降の接種を推奨している。今回の拡大施行による接種は10月27日から開始する。

(柳忠鉉)

(韓国)

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