ジェトロ、メキシコの産業見本市「ITM 2022」にジャパンパビリオンを初出展

(メキシコ、日本)

メキシコ発

2022年10月14日

ジェトロは、メキシコのグアナファト州レオン市で10月5~7日に開催された「インダストリアル・トランスフォーメーション・メキシコ(ITM)2022」にジャパンパビリオンを初めて設置した。出展企業数はメキシコ内外から200社以上、入場者数は30を超える国から1万5,000人超、学生の入場者数も7,500人を数えた。

同見本市は、世界最大級の産業見本市であるドイツの「ハノーバー・メッセ」の派生版で、今回は「Transforming industry together」をテーマに、製造業が盛んなメキシコで脱炭素化やデジタル技術に焦点を当てた生産性向上ソリューションが披露された。ITMは2019年に初開催された後、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインやハイブリッド開催となっていたが、今回は3年ぶりの完全リアル開催となった。

ジャパンパビリオンには、大手企業の現地法人や中小企業2社を含む8社が出展。うち1社は今回の出展を通じてメキシコの市場性を感じ、現地進出を前向きに検討し始めている。

写真 来場者でにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンとは別に独自の出展スペースを設けた日系企業は4社。そのうち大手精密測定機器メーカーのミツトヨのメキシコ法人代表はジェトロのヒアリングに対し、「前年度はバーチャルで参加したが、ブースに来訪する方の顔が見えず、来場者数も限られていた。今回3年ぶりにリアル出展したことで、顧客の要望や必要としているものを直接ヒアリングすることができた」と語った。通常の工場では温度管理が必要なラボに設置する精密測定機器だが、同社は工場のラインの脇に設置して自動で部品をピックアップ・計測するオートメーション化のソリューションを提案。今回の出展の狙いや今後のメキシコ市場への期待として「われわれ測定機メーカーもお客さまのオートメーション化に貢献すべく商品開発を行っており、今回メキシコのお客さまにソリューションを提案できたことで、来場者からの反応を直接得ることができた。今後大きくなっていくメキシコのものづくり産業に貢献していきたい」とコメントした。

開催地グアナファト州のディエゴ・シヌエ・ロドリゲス・バジェホ知事は開会式で「世界最大級のテクノロジー見本市とみなされるこのイベントがラテンアメリカのインダストリー4.0と『メンテファクトゥーラ(mentefactura)』(注)のエピセンターであるメキシコの状況を好転させていくだろう」と、このイベントがもたらす好影響に期待を示した。また「(この展示会は)起業家や学生などこれからの時代に自身のアクションを通して世界を変えていく諸君にとってはまさに理想の場所だ」と形容した。学生によるプロジェクト成果発表や起業家によるピッチの場も多数設けられた。

次回のITMは2023年10月4~6日に開催される予定。

(注)「創造性やイノベーションで課題に対するソリューションを生み出すこと」を意味するスペイン語の造語。

(渡邊千尋)

(メキシコ、日本)

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