南西アジア地域、ADBの新指標「デジタル起業指数」で下位と評価

(バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタン、スリランカ)

アジア大洋州課

2022年10月07日

アジア開発銀行(ADB)は9月21日に、報告書「アジア経済見通し2022年改定版外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。その中で、起業家のためのデジタル環境と支援システムの指標、「グローバル・デジタル起業システム指数(GIDES:Global Index of Digital Entrepreneurship Systems)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(注)が新たに発表された。同指数によると、113カ国・地域のうち、アジアではシンガポール(1位)、日本(20位)、韓国(22位)、およびマレーシア(27位)の4カ国を除き、順位は中下位だった(アジア17カ国・地域)。起業家にとって世界最高のデジタル環境と支援システムを誇ると評されたシンガポールを首位に、米国、スウェーデン、デンマーク、スイスの欧米各国が続いた。南西アジア地域では、インドの75位が最も高く、スリランカ(82位)、バングラデシュ(96位)、パキスタン(97位)、ネパール(104位)という下位の結果になった(添付資料表参照)。本ランキングからは、アジア開発途上経済圏は、デジタル分野における起業家育成環境が比較的悪いという結果だった。

ADBは、同経済圏の起業家育成につき、起業家に対する一般的評価が低いことを挙げ、起業家をサポートする文化的土壌が乏しいことが最大の弱点だと指摘している。そして、起業家に対しての認識向上には、教育を通じた改善を提案している。

同行は、デジタルインフラへの投資のほかに、政治の安定性や、信頼度の高い法制度、開放的な競争市場、強固な知的財産権取得の必要性を説いた。さらに、法規範の確立が企業のイノベーションにポジティブな影響を与え、汚職などの不正の減少が起業の増加につながると分析した。

(注)本指標は、8項目(文化、制度、市場環境、インフラ、人的資本、知識、金融、ネットワーク)におけるデジタル化の度合いを基に、デジタル分野の起業家を取り巻く環境の質を、0~100点で測定している。

(寺島かほる)

(バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタン、スリランカ)

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