ジェトロ、米シカゴで対面式の日本食商談会を開催

ジェトロは9月6日、イリノイ州シカゴ市内のアイビールームにおいて「シカゴ現地完結型商談会2022」を開催した。本イベントは、現地食品卸や外食産業、日本食スーパーマーケットなどに日本食品を売り込む、対面式の商談会。ジェトロが同州で新型コロナウイルス感染拡大後に開催する対面形式の日本食品の商談会としては、前年に引き続き2回目となる。

本商談会には、日本食を取り扱う9社が出展した。和牛、日本茶をはじめ、日本酒、ウイスキーなどのアルコール、ソースやドレッシングといった調味料、日本産米（おにぎり）、加工食品などの試食サンプルを提供し、来場者に自社商品を売り込んだ。なお、新型コロナ禍での渡航制限の影響を受け、出展者は米国に拠点を有する日本食品取扱企業のみとした。

出展した企業からは「シカゴに商品を売り込む機会がない中、進出のきっかけをつかむことができた」「今回イベントを機に、米系卸売業者とのつながりを得た」「現地日系外食店から、商品を取り扱いたいとの希望があった」など、対面式イベントの実施を肯定的に評価する意見が多く寄せられた。

また同イベントでは、和牛卸事業者による和牛の特徴に関する講演、レタス・エンターテイン・ユーの逢坂壽修（おおさか ひさのぶ）シェフによる和牛調理デモンストレーションも併催され、和牛を使用した料理3品（しゃぶしゃぶ、ステーキ、カツサンド）が振る舞われたほか、日本酒2種とのペアリングが行われ、参加者は講師の説明に熱心に耳を傾けていた。デモンストレーション後には、来場者と和牛・日本酒展示者らとの活発な商談が行われた。

（小林大祐）