マアルフ・インドネシア副大統領、経済連携強化へ岸田首相と会談

(インドネシア、日本)

ジャカルタ発

2022年09月29日

インドネシアのマアルフ・アミン副大統領は9月25~28日、安倍晋三元首相の国葬に参列するため、日本を訪問した(9月25日付副大統領府プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

マアルフ副大統領は26日に岸田文雄首相と迎賓館赤坂離宮で会談を行った。副大統領は日本側の歓迎に謝意を示した上で「日本はインドネシアの経済分野の重要なパートナーの1つ」とし、「今年7月のジョコ・ウィドド大統領の日本訪問も、両国の人々に利益をもたらす具体的な協力を継続するインドネシア側のコミットメントを示しているものだ」と述べた。岸田首相は、マアルフ副大統領が2019年に天皇陛下の即位関連の儀式に参列したことにも触れ、「両国の歴史的な友好関係は近年深まっている」とした(「アンタラ通信」9月26日)。

副大統領府によると、岸田首相との会談では、経済協力の強化と人材能力の向上、人的資源と健康の分野のパートナーシップなどについて話し合われた(9月26日付副大統領府プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。さらに、マアルフ副大統領は、11月にバリ島で開催されるG20サミットの際に日本・インドネシア経済連携協定(IJEPA)の修正議定書に署名することが重要とした。具体的には、52億ドル相当の新たな投資の拡大、戦略的インフラプロジェクトの完了、インドネシア産農水産物の輸出障壁解消に向けた期待を示した。

(尾崎航)

(インドネシア、日本)

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