成長する代替タンパク質市場を目指せ、アジア最大級の食品見本市に出展

(シンガポール)

シンガポール発

2022年09月15日

シンガポールをはじめ東南アジアでは、植物由来の代替肉など代替タンパク質食品の普及が急速に進んでいる。シンガポールで9月5~8日に開催されたアジア最大級の食品展示会「フード・ホテル・アジア(FHA)2022」では、会場内に初めて代替タンパク質食品を開発するスタートアップを含む企業を集めた展示・会議「代替プロテイン・アジア(Alternative Protein Asia)」が設置された。

今回のFHAでは、植物由来の代替肉や細胞培養肉など代替タンパク質食品の開発や販売をする内外の食品関連企業35社以上が出展した。シンガポールのスタートアップのフロート・フーズ(Float Foods)は会場で、豆を主原料とした卵のパテやだし巻き卵などの卵代替品「オンリーエッグ(OnlyEg)」の試食会を開催した。日系のスタートアップ、ウマミ・ユナイテッド・ジャパン(Umami United Japan、本社:東京)も、同社が開発した植物由来の粉末状の代替卵をブースで紹介した。また、日系スタートアップでは、2020年12月からシンガポールに進出しているネクストミーツ(本社:東京)も出展。さらに、原田産業(本社:大阪)は、同社が販売代理店契約を結ぶオランダの大豆由来の代替鶏肉「アースミート(earthmeat)」を売り込んだ。

写真 豆を主原料にした「タマゴヤキ」を紹介するフロート・フーズのケルビン・ウン副社長(ジェトロ撮影)

豆を主原料にした「タマゴヤキ」を紹介するフロート・フーズのケルビン・ウン副社長(ジェトロ撮影)

シンガポールのスタートアップでは、ジャックフルーツを主原料にした代替肉を開発するカラナ(Karana)や、植物性代替肉を製造開発するグロースウェル・フーズ(Growthwell Foods)、植物由来の代替鶏肉を開発するネクスト・ジェン・フーズ(Next Gen Foods)などが出展した。このほか、米国のインポッシブル・フーズ、南アフリカ共和国のオン・ザ・グリーン・サイド(On The Green Side)、タイのミート・アバター(Meat Avator)など海外の植物代替肉のスタートアップも参加した。

アジアで代替タンパク質食品、2026年までに既存の肉を上回る伸び達成へ

英国のデータ会社グローバルデータの調査によると、アジアにおける代替タンパク質の小売市場での販売が2022~2026年の5年間で年平均成長率3.68%と、既存の肉の同0.87%を上回る見込みだ。同社は特にレストランでの代替タンパク質の2026年までの年平均成長率が6.18%と、既存の肉の同2.15%を上回ると予想している。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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