エリザベス女王が死去、政府は特設ページ開設

(英国)

欧州ロシアCIS課

2022年09月09日

英国のエリザベス女王が9月8日午後、静養先のスコットランド・バルモラルで死去した。96歳だった。1952年に即位し、在位期間は最長の70年だった。これを受け、長男のチャールズ皇太子がチャールズ3世として国王に即位した。

2日前の6日に女王から任命を受けたエリザベス・トラス首相は8日、首相官邸前で会見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。女王の死去は英国と世界にとって大きな衝撃とコメントした。女王は現代英国の礎であり、女王の下で英国は成長し繁栄してきたと述べた。さらに、女王は英国が必要とした安定と強さを与えてくれたとし、今後もその精神は英国で受け継がれると述べた。新たに国王に即位したチャールズ3世に対しては、国民全体で団結し支えなければならないと述べ、忠誠と献身を示すとした。

英国政府もウェブサイトに黒いバナーを表示して弔意を示すとともに、特設ページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを設置。旗の掲揚に関するガイダンス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますも同日発表し、国旗など以外の非公式の旗については降ろし英国旗に替えて半旗にすべきとした。

エリザベス女王の死去を受け、各国の政府・首脳からは弔意が示されている。

英国は9日から10日間喪に服すことになると報じられている。政府は、服喪期間のガイダンスを間もなく発表する予定としているが、日本時間9月9日正午時点で未発表だ。ただし、2021年4月にフィリップ殿下が死去した際には、同期間中も企業に対し閉鎖を求めないとしていた。

9日に予定されていた一部のスポーツイベントについては、延期が報じられた(「ガーディアン」紙9月8日)。全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)は9月15日と17日に予定していた鉄道のストライキの中止を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

(山田恭之、牧野彩)

(英国)

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