第2四半期のGDP成長率、前年同期比12.2%、2011年以来の高成長

(サウジアラビア)

リヤド発

2022年09月09日

サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は9月7日、2022年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は前年同期比12.2%に達し、2011年第3四半期(7~9月)以来の高い成長率を記録したと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

第2四半期の実質GDP成長率は第1四半期(1~3月)の9.9%を上回り、また2022年7月末に同庁が発表した速報値PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の11.8%を上回る結果となった。

高い成長率の要因について、同庁は「石油関連部門が前年同期比22.9%増、前期比4.4%増と高い伸びを示したため」と述べた。非石油部門は前年同期比8.2%増、前期比4.5%増。政府部門は前年同期比2.4%増、前期比0.4%増となった。

2022年第2四半期のGDPは1兆480億リヤル(約39兆8,240億円、1リヤル=約38円)。実質GDP成長率への寄与度を産業別にみると、石油・天然ガスが38.7ポイントと最も高く、政府サービスが13.9ポイント、石油精製を除く製造業が7.5ポイントだった。

IMFは、サウジアラビアの財政と対外的な地位は新型コロナウイルス禍の影響の後退や、石油価格の高騰、経済の強化などにより改善されたとし、2022年の実質GDP成長率を7.6%と見込んでいる。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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