アラル海観光の中心地、モイナクを結ぶ国内線が開設

(ウズベキスタン)

タシケント発

2022年09月13日

ウズベキスタン航空は、912日から月曜の週1便、ウズベキスタン西部カラカルパクスタン共和国最大都市ヌクスと同共和国中部モイナクを結ぶ定期便の運航を開始すると発表した(99日)。毎日就航する首都タシケント~ヌクス便に接続するかたちとなる。

モイナクは、ウズベキスタン西部観光地のハイライトであるアラル海に近い拠点となる町(添付資料図参照)。今までアラル海観光は、ヌクスで車両を借り上げて12日かけて西アラル海の南岸から西岸のウスチュルト台地まで、長距離を走るのが一般的なルートだった。今後、ロシア・アバンギャルド絵画などを集めた美術館で有名なヌクスと一体になった効率的な観光ルートの設定が可能となる。

アラル海は、ソ連時代の灌漑政策の失敗により湖水面積が急激に縮小し、「消えゆく湖」といわれている。一方、干上がった「乾湖」地域では、ウズベキスタン政府により天然ガスの探査・採掘が積極的に行われていることから、資源採掘関係者による移動需要も見込まれる。

ウズベキスタンでは、610日に新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る入国規制が撤廃された(2022610日記事およびジェトロのウェブサイト参照)。

写真 アラル海(ジェトロ撮影)

アラル海(ジェトロ撮影)

写真 周辺では天然ガス採掘が盛んにおこなわれている(ジェトロ撮影)

周辺では天然ガス採掘が盛んにおこなわれている(ジェトロ撮影)

写真 アラル海沿岸(ジェトロ撮影)

アラル海沿岸(ジェトロ撮影)

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

ビジネス短信 a00237ac125f2146