ジェトロ、米サンフランシスコで福島県産日本酒の試飲商談会を対面で開催

(米国、福島)

サンフランシスコ発

2022年09月22日

ジェトロは913日、米国カリフォルニア州サンフランシスコで、福島県の日本酒の試飲商談会を対面形式で開催した。商談会には福島県の5蔵(大天狗酒造外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます国権酒造外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます笹の川酒造外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます鈴木酒造外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます店、豊国酒造外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が参加し、会場には北カリフォルニアのレストランや小売り、インポーターなどのバイヤー約20人が来場した。ジェトロは2020年度から福島県の日本酒の米国西海岸向け販路拡大のプロジェクトを実施しており、3年目となる2022年度は対面形式の試飲商談会を初めて開催した。

来場したバイヤーからは、「福島の多様な日本酒を試飲でき、かつ大き過ぎない規模感で福島の事業者と十分に話すことができてよかった」「福島の事業者と直接話すことができたことで、商品や事業者のキャラクターが理解できた」「対面での試飲イベントに久しぶりに参加できた」などのコメントが聞かれた。また、米国の消費者に好まれるものや、取り扱いたい日本酒として「酸味が効いている商品」「日本酒を分からない消費者にとっては、他の商品に比べて違いがはっきりしている商品は印象に残る」「女性の担い手などストーリー性がアピールできる商品」といった意見も聞かれた。来場したアルコール飲料などのオンライン販売を行う小売事業者によると、新型コロナウイルスのパンデミックを通じてアルコール飲料の家庭内需要が拡大し、配送の注文も増加したといい、現在も一定の需要があるという。

会場では、日本酒に加えて、福島県産米(注)で握ったおにぎりの試食PRも行われた。米国食品医薬品局(FDA)は20219月、福島県産米の輸入規制を撤廃しており、バイヤーは米の産地に関する情報や米を使ったレシピなどに関した質問をしていた。

写真 試飲商談会の様子(ジェトロ撮影)

試飲商談会の様子(ジェトロ撮影)

(注)福島県産オリジナルブランド米「天のつぶ」を提供。

(石橋裕貴)

(米国、福島)

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