非自動輸入ライセンスの取得対象品目が拡大

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2022年09月21日

アルゼンチン政府は8月25日、経済省商業庁決議1/2022号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布した。メルコスール対外共通関税分類番号(NCM)8桁ベースで32品目が新たに非自動輸入ライセンスの対象品目に指定された(添付資料表参照)。併せて、複数に分かれていた対象品目リストを一本化した。政府は輸入動向をモニタリングしており、産業界の意見を聞きながら対象品目の入れ替えを行っている。

同国では、輸入に際し、品目に応じて自動輸入ライセンスと非自動輸入ライセンスのいずれかを取得しなければならない。国内産業の保護を目的に、国内で生産されている品目は非自動輸入ライセンスの取得対象となっている。現在、NCM8桁ベースで1,519品目が非自動輸入ライセンスの対象品目となっている。

アルゼンチンは2022年3月に資本取引規制を強化し、2020年と2021年の輸入実績に基づいて算出される上限金額を超える輸入については、一部の例外を除いて通関から180暦日後にしか輸入代金の送金ができなくなった。非自動輸入ライセンスの対象品目は、6月26日まではその例外の一部だったが、翌27日以降は例外から除外された。従って、輸入対象品目が非自動輸入ライセンスに指定されると、支払い条件が厳しくなる。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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