バイデン米大統領、安倍元首相国葬に参列する代表団12人を発表、代表はハリス副大統領

(米国、日本、韓国、オーストラリア)

米州課

2022年09月26日

米国のジョー・バイデン大統領は9月23日、9月27日に東京で行われる安倍晋三元首相の国葬に出席する大統領代表団12人を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

代表団は、カマラ・ハリス副大統領が率い、キャサリン・タイ米通商代表部(USTR)代表のほか、現職および歴代の駐日大使、現職および元政府高官で構成されている。

代表団一行12人は以下のとおり。

  • カマラ・ハリス副大統領
  • ラーム・エマニュエル駐日米国大使
  • キャサリン・タイUSTR代表
  • ウィリアム・ハガティ上院議員(テネシー州、共和党)、前駐日米国大使
  • フィリップ・ゴードン国家安全保障担当副大統領補佐官
  • マイケル・マレン元統合参謀本部議長
  • リンダ・フェイガン米国沿岸警備隊司令官
  • キャロライン・ケネディ駐オーストラリア米国大使、元駐日米国大使
  • トーマス・シーファー元駐オーストラリア米国大使、元駐日米国大使
  • ジョン・ルース元駐日米国大使
  • リチャード・アーミテージ元国務副長官
  • スティーブン・ハドリー元大統領補佐官

ハリス副大統領は、日本の後に韓国を訪問する(2022年9月8日記事参照)。米政府高官が9月23日に行ったプレスブリーフィング外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ハリス副大統領の日本・韓国訪問の目的として、(1)安倍元首相の遺志を尊重し、暗殺という悲劇に見舞われた日本国民を支援すること、(2)ますます複雑化する安全保障環境において、同盟国に対する米国のコミットメントを再確認すること、(3)インド太平洋地域における米国の全般的な関与を深めること、の3点を挙げている。

ハリス副大統領は26日に東京に到着し、同日夜に岸田文雄首相との2者会談が行われる予定だ。会談では、安倍元首相の遺志について話し合われるほか、日米同盟の強さ、宇宙を含む多くの問題での幅広い協力、台湾海峡の平和と安定の維持の重要性、自由で開かれたインド太平洋を推進する重要性などが議題に挙がると予想している。

27日には、副大統領は、国葬参列のため東京にいるオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相、韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理との2者会談を予定している。

28日には、ハリス副大統領は日本の半導体関連企業の経営者らと、バイデン大統領が署名し成立したCHIPSおよび科学法案(2022年8月10日記事参照)について議論し、米国だけでなく同盟国やパートナーにももたらされる利益について話し合うとしている。

29日には、ハリス副大統領は韓国のソウルに移動し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と2者会談を行う予定だ。会談において、ハリス副大統領は米韓同盟の強さを強調し、北朝鮮がもたらす脅威、台湾海峡の平和と安定の重要性、経済・技術パートナーシップの拡大、地域および世界のさまざまな問題について話し合う予定としている。

(中溝丘)

(米国、日本、韓国、オーストラリア)

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