米マグナ、カートケンと自律走行型配送ロボットの生産で合意

(米国)

米州課

2022年09月09日

米国のモビリティーテクノロジー企業のマグナは9月7日、自律走行型ロボットメーカーのカートケンの自律走行型配送ロボットを生産することで同社と合意したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

カートケンの製品「モデルC」の生産は既にミシガン州にあるマグナの施設で開始されている。同施設の生産能力は今後数カ月のうちに増強し、両社の協力関係が拡大するにつれて、さまざまな用途やロボットをサービスとして提供するRaaS(Robot as a Service)ビジネス向けの自律走行型配送モデルの生産も担う予定となっている。また、カートケンは、マグナとの契約期間中に数千台の自律走行型配送ロボットが生産されると見込んでいる。

カートケンの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のクリスチャン・ベルシュ氏は「当社はカートケンの成長軌道を加速する戦略的パートナーを探している。今回のパートナーシップは当社のビジネスを拡大し、より多くの『モデルC』を世に送り出す重要なステップだ。マグナはシステムに関する深い見識と優れた生産能力を有する世界的なリーダーで、当社のロボットの可能性とテクノロジーの質を認めてもらえたことを光栄に思う」と述べ、今回の合意について喜びのコメントを出した。マグナのマッテオ・デル・ソルボ上級副社長は「当社は完成車両の設計、エンジニアリング、製造の能力を有しており、持続可能で自律的かつコスト効率の高いソリューションを通じてラストマイル配送(注)の課題を解決しようとする企業にとって、理想的なパートナーとなる」と述べた。

カートケンの自律走行型配送ロボットは、日本でも普及する可能性がある。三菱電機は2022年1月に、イオンモール常滑(愛知県)でカートケンのロボットを用いた商品配送サービスの実証実験を開始している。自律走行型配送ロボットの普及は商品の注文や受け取りで人々の利便性の向上に役立つものとなる。

(注)事業者や配送センターから届け先までの配送を意味する。

(片岡一生)

(米国)

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