5~10歳の子供でサル痘感染を初めて確認、ワクチン接種開始は10月以降の見通し

(ペルー)

リマ発

2022年09月26日

ペルー保健省(MINSA)傘下の国立疫病対策センター(CDC-Perú)のエドゥアルド・オルテガ・センター長は9月21日、国内で初めて5~10歳の子供2人(男女各1人)のサル痘感染者が確認されたと発表した。併せて、対して汎(はん)米保健機構(PAHO)との調整の結果、10月初旬にはサル痘用ワクチン9,800個分が到着する予定にあると述べた。

ペルー国内のサル痘感染状況について、CDC-Perúのウェブ上情報管理室(SALA SITUACIONAL DE LA VIRUELA DEL MONO)は9月22日、国内のサル痘の累計感染者数が2,311人に上っていると発表した。うち76.5%の1,768人は、既に隔離期間を終了している。一方で、多くの患者は自宅隔離状態にあり、医療機関に入院しているのは全体の3.9%の90人と限定的だ。男女別では2,274人(全感染者の98.4%)が男性で、残りの37人(1.6%)が女性となっている。また、全体の57.5%(1,329人)の感染者がヒト免疫不全ウイルス(HIV)患者(注)だ。

地域別の感染者数は、首都リマを含むリマ州が1,831人と最も多い。次いで隣接するカジャオ特別憲法県(158人)、北部ラ・リベルタッド州(115人)、南部アレキパ州(94人)、中東部ウカヤリ州(14人)、北部ピウラ州(14人)、ランバジェーケ州(14人)、南部イカ州(14人)、南東部クスコ州(13人)、南部タクナ州(9人)、北東部サンマルティン州(6人)、南東部マドレ・デ・ディオス州(6人)、北東部ロレート州(6人)、北部アンカッシュ州(6人)、中内陸部フニン州(3人)、北東部ウアヌコ州(3人)、南部モケグア州(2人)北部カハマルカ州(2人)、南東部プーノ州(1人)と全国19州に感染が広がっている。

ペルーの累計感染者数は世界7位、南米ではブラジルに次いで最も多い国となっている。

(注)HIV患者でないのは163人(7.05%)確認されているが、残りの819人(35.4%)はHIV未確認となっている。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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