ペロシ米下院議長、韓国を訪問、安全保障やインド太平洋地域での協力確認

(米国、韓国)

米州課

2022年08月05日

米国のナンシー・ペロシ下院議長は84日、アジア歴訪(シンガポール、マレーシア、台湾、韓国、日本)の一環として韓国を訪問した後、声明を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同議長は、声明の中で「米国と韓国は、安全保障のために形成され、数十年にわたる温かい友好関係によって築かれた強い絆を共有している。(下院民主党の)議員団は、大切な絆とおよび安全保障と安定、経済成長、民主的統治を促進する共通のコミットメントを再確認するためにソウルに赴いた」と述べ、今回の訪問の目的を明らかにした。

金振杓(キム・ジンピョ)国会議長が主催した2国間議員総会においては、安全保障の推進、サプライチェーンの強化、両国にとって有益な貿易と投資の拡大について意見が交わされ、その後、米韓同盟70周年を祝う祝賀会が開かれた。両氏の共同記者会見の内容などについては、2022年8月5日記事参照

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、休暇を理由にペロシ議長と面会しなかったが、両氏は電話協議を行い、ペロシ議長は「28,000人の米軍兵士およびその家族に対する韓国の手厚いもてなしに謝意を示した」としている。また、議員団のその他のメンバーも同大統領と言葉を交わし、自由で開かれたインド太平洋を推進するために協力していくことを確認した。

ペロシ議長一行はそのほか、在韓米国大使館で行われたユース・ラウンド・テーブルに参加し、韓国の若者たちと気候危機、経済機会、民主主義の推進などについて議論した。また、在韓米軍とも交流の時間を持ち、非武装地帯・共同警備区域(DMZJSA)および烏山空軍基地も訪れた。

ペロシ議長は「われわれは議員団による訪問を継続することで、地域におけるパートナーシップを強化し、自由で開かれたインド太平洋の促進を目指していく」と述べ、声明を締めくくっている。

(片岡一生)

(米国、韓国)

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