萩生田経済産業相が米カリフォルニア州を訪問、「シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト」の抜本的拡充を表明

(米国、日本)

米州課

2022年08月02日

米国を訪問した萩生田光一経済産業相は727日、カリフォルニア州のシリコンバレーを訪れ、スタンフォード大学とグーグル本社を視察した。

スタンフォード大学では、研究施設から多くのスタートアップ企業が生まれている同大学の状況について説明を受け、グーグル本社では、プラバッカー・ラガバン上級副社長と面談し、スタートアップの育成などに関して意見を交わした。

萩生田経済産業相は、グーグル本社視察後の記者会見で、日本の起業家および企業の新規事業担当者をシリコンバレーに派遣する支援策を抜本的に拡充する、と表明した。具体的には、「シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト」の一環として、2027年までの5年間で、これまでの10倍に当たる約1,000人(年間200人)を米国に派遣し、同地の投資家や起業家との交流などを通じた人材の育成を強化する。萩生田経済産業相は「1,000人規模でシリコンバレーのダイナミズムを持ち帰ってくれば、日本のスタートアップの景色も一変するはずだ」と述べ、期待感を示した。

「シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト」は、2015年にシリコンバレーを訪れた安倍晋三首相(当時)がスタンフォード大学の公開シンポジウムで発表したもの。その中の「グローバル起業家等育成プログラム」は経済産業省とジェトロが主催しており、国内プログラムを実施した後、選抜されたメンバーをシリコンバレーに派遣し、イノベーションのヒントを得る機会などを提供している。

(片岡一生)

(米国、日本)

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