2023年の最低賃金(時給)を告示、前年比5.0%増の9,620ウォン

(韓国)

ソウル発

2022年08月09日

韓国雇用労働部は85日、2023年の最低賃金(時給)を前年比5.0%増の9,620ウォン(約991円、1ウォン=約0.103円)と告示した(添付資料図参照)。月給に換算した場合、201580ウォンとなる(注1)。

同部は78日に「2023年適用の最低賃金案」を告示して以降、最低賃金法に基づく18日までの異議申し立て期間に、労働界(全国民主労働組合総連盟)、経済界(韓国経営者総協会、中小企業中央会、小商工人連合会)から4件の異議申し立てがあったものの、最低賃金法の規定内容と趣旨、最低賃金委員会の審議・議決過程などを総合的に考慮し申し立てを棄却した。

李正植(イ・ジョンシク)同部長官は今回の告示に際し、「新型コロナウイルスの長期化とインフレの状況下で、最低賃金委員会が国内外の経済環境と雇用状況、低賃金労働者、小商工人(注2)の厳しい事情を総合的に考慮して決定したもので、この決定を尊重しなければならない」と強調し、「労使間で最低賃金の規定が順守されるよう努めてもらいたい」とコメントした。

(注1)月209時間勤務と規定した場合。

(注2)常時雇用労働者数が5人以下の事業者、製造業、鉱業、建設業、運送業の場合は10人以下の事業者を指す。

(当間正明)

(韓国)

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