サムスン電子、インド通信大手から5Gの移動通信システム事業を受注
(韓国、インド)
ソウル発
2022年08月12日
韓国のサムスン電子は8月4日、インドの通信大手バルティ・エアテル(注1、以下「エアテル」)が、5G(第5世代移動通信システム)通信網構築のための5G基地局、マッシブ・マイモ(Massive MIMO)設備(注2)を含む通信機器、設置、最適化および維持補修サービスを提供するためのパートナーとして、サムスン電子を選定したと発表した。同社にとって初の5G事業のインド市場参入となる。
サムスン電子では、同社が2016年にインド初の4G LTEの全国ネットワークを構築し、技術力が立証されたことが今回の決定につながったとみている。同社のチョン・ギョンフン ネットワーク事業部長は「今後も新たな5G時代を切り開く取り組みに積極的に協力していきたい」と語った。
一方、エアテルのゴパル・ビッタル最高経営責任者(CEO)は「インドの5G革新をリードする準備ができている」とし、「サムスン電子はわれわれの5G分野の中核的パートナーで、ともに協力していきたい」と述べた。
(注1)世界4位の大手通信事業者。世界17カ国で約4億9,000万人の無線サービス加入者を有する。2022年8月にインドで周波数オークションを通じ、5G運営ライセンスを取得。
(注2)従来の通信アンテナと異なり、ビームフォーミングや空間多重技術を利用し、ユーザーそれぞれに専用の電波を割り当てる技術。これにより、駅や繁華街などの人が多く集まる場所でも通信速度の遅延を回避することが可能。
(当間正明)
(韓国、インド)
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