米フォード、米国史上最大規模の再生可能エネルギー購入契約を締結

(米国)

シカゴ発

2022年08月17日

米国自動車メーカーのフォードは810日、ミシガン州を本社とする総合エネルギー企業のDTEエナジーと、650メガワット(MW)の太陽光発電の購入契約を締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社の発表によると、本契約は、電力会社やガス会社など公益事業会社から購入する再生可能エネルギー量として、米国史上最大規模となる。また、オートモーティブニュースは、フォードが少なくとも年間12,000万ドルの購入を約束しており、同社のミシガン州内の太陽光発電インフラを約70%拡大することになると報じている(810日)。DTEエナジーは、ミシガン州を中心にエネルギー関連事業およびサービスの開発・運営に携わっており、同州最大の再生可能エネルギー生産企業でもある。

フォードは今回の契約を通じ、年間60万トンもの二酸化炭素(CO2)を削減できる。また、ミシガン州内の同社工場で製造される自動車は全て、2025年までに100%カーボンフリーの電力で組み立てられるようになる。これは、2035年までに全世界にある自社施設の電力を再生可能エネルギーで賄うという、同社の目標より10年早い取り組みだ。

他方、DTEエナジーは、フォードとの契約によって、2025年までにミシガン州で新たに650メガワット(MW)の太陽光発電を行うことになり、米国太陽エネルギー産業協会によると、追加発電のための設備拡張が要因で、同州の太陽光発電設備(太陽電池アレイ)の数は約70%増加するという。フォードのボブ・ホリクロス環境・安全技術担当バイス・プレジデントは、DTEエナジーが太陽電池アレイを建設する予定で、そのために約6,000エーカー(約24平方キロ)の土地が必要になると述べている。

(星野香織)

(米国)

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