サムスン電子、第2四半期の業績を発表

(韓国)

ソウル発

2022年08月04日

サムスン電子は728日、2022年第2四半期(46月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は772,000億ウォン(約77,200億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益は141,000億ウォンだった。部門別の業績の概要は以下のとおり(全体および部門別の売上高は添付資料表1、同じく営業利益は添付資料表2参照)。

1.DXDevice eXperience)部門(家電、ITおよびモバイルなど)

1MXMobile eXperience:無線通信部門)は、原価上昇と為替変動の影響などで第1四半期に比べ利益が減少したものの、「Galaxy S22」や「Galaxy Tab S8」シリーズなどプレミアム新モデルの販売が増えたため、前年同期比で売上高が増加した。

2)映像ディスプレーは、世界のテレビ需要の鈍化に伴う売り上げ減少と販売コスト増などで利益が減少したものの、「Neo QLED」やライフスタイルテレビなどのプレミアムモデルを中心にマーケットリーダーの地位を強化した。

3)家電製品は、継続的な原価コスト上昇により利益は減少したが、「ビスポーク(Bespoke)」シリーズの海外販売が好調だったことやエアコン販売の繁盛期を迎えたことで、第1四半期に続き四半期ベースでの過去最大の売り上げとなった。

2.DSDevice Solution)部門(半導体、ディスプレーなど)

1)メモリーは、サーバー需要への積極的な対応や収益性を中心とした販売戦略による価格の維持およびドル高の影響により、前期比および前年同期比で業績が改善した。

2)システム半導体は、ボリュームゾーンのシステム・オン・チップ(SoC)とディスプレードライバーICDDI)の販売拡大などにより、利益が前期比61%増加し、四半期ベースで過去最高の利益となった。

3)ディスプレーは、中小型パネルはスマートフォン販売の閑散期だったものの、主要顧客による旗艦モデルへの需要が続いたため、46月期としては過去最大の売上高、営業利益を記録した。大型パネルは、量子ドット(QD)ディスプレーの初期費用や液晶ディスプレー(LCD)の価格下落の影響で、業績は鈍化した。

(当間正明)

(韓国)

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