インドから中規模優良企業24社を選出、「フォーブス・アジア」誌

(インド)

アジア大洋州課

2022年08月24日

米国誌「フォーブス(Forbes)」のアジア版「フォーブス・アジア」が8月11日に発表した「ベスト・アンダー・ア・ビリオン 2022」(中規模優良企業200社リスト)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにインドから24社(2021年は26社)が選ばれた。掲載数は台湾の30社を筆頭に、日本29社、韓国27社に次いで、インドは4位となった(「タイムズ・オブ・インディア」紙、「ミント」紙8月15日)。

同リストの目的は、長期的に持続可能な業績を上げている企業を特定することだ。アジア太平洋地域の2万社強の中から選出され、年間売上高1,000万ドル以上10億ドル未満の上場企業で構成されている。売上高や負債、1株当たりの利益の伸びなどを指標とするものの、順位はつかない。評価には、7月11日時点で公開されている最新の数値に基づく通期の年次業績が使用され、深刻なガバナンス問題や、疑わしい会計、環境問題、経営および法的問題を抱える企業や、国営企業・大企業の子会社も除外されている。

「フォーブス・アジア」によると、2021年版ではヘルスケアや製薬関連企業が中心だったが、2022年版は、新型コロナウイルス感染症に係る各国の規制措置の緩和や状況の改善を受け、衣料品メーカーやショッピングモールの運営業者、飲食業者などが主流となったという。

リストに掲載された一部インド企業の10社は以下のとおり(アルファベット順)。

  1. アールティー・インダストリーズ(Aarti Industries Limited、本社:ムンバイ)、化学品メーカー。
  2. アムルタンジャン・ヘルスケア(Amrutanjan Healthcare Limited、本社:チェンナイ)ヘルスケア製品。
  3. アプコテックス・インダストリーズ(Apcotex Industries、本社:ムンバイ)パフォーマンス高性能エマルジョンポリマー(注)。
  4. アストラル(Astral、本社:アーメダバード)CPVC配管、配管システムの製造業者およびプロバイダー。
  5. バラジアミン(Balaji Amines、本社:ソラプール)化学物質メーカー。
  6. B&Bトリプルウォール・コンテナーズ(B&B Triplewall Containers、本社:ベンガルール)容器・箱の製造業者。
  7. キャプリン・ポイント研究所(Caplin Point Laboratories、本社:チェンナイ)製薬会社。
  8. センチュリー合板(Century Plyboards、本社:コルカタ)合板シートメーカーおよびサプライヤー。
  9. コスモ・フィルムズ(Cosmo Films、本社:ニューデリー)特殊フィルムメーカー。
  10. ディーパック・ニトリテ・リミテッド(Deepak Nitrite Limited、本社:バドーダラー)化学品メーカー。

(注)乳化重合。ポリマー粒子が樹脂や油であることを指す。

(寺島かほる)

(インド)

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