野菜やフルーツなどの食品パッケージで消費期限の表示義務を撤廃

(ブラジル、中南米)

サンパウロ発

2022年08月04日

ブラジル農業・畜産・供給省は721日、包装された青果(野菜・果物)に消費期限の表示義務をなくす2022721日付省令458号を公布した。翌日施行した。

同省のジョゼ・ギレルミ・レアル農牧畜業保護局長は「毎年多くのフルーツなどが消費期限切れにより食品廃棄物となっている問題への対応策として重要な役割を果たす。消費者自身が外見で消費していいかの確認ができる」と説明した。ブラジルスーパーマーケット協会(ABRAS)の「第21回ブラジル小売・スーパーマーケットにおける損失評価(2021年版)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、生鮮品を廃棄する最大の理由は「消費期限切れ」(37.4%)だった。

また、同省令が施行する以前は、消費期限を過ぎた青果は食べられる状態であっても寄付など他の目的で活用することもできず、無条件で廃棄となるなど、問題となっていた(726日付農業・畜産・供給省プレスリリース

(古木勇生)

(ブラジル、中南米)

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