英政府、自動運転車に関する計画発表、導入に向け1億ポンドを投じる

(英国)

ロンドン発

2022年08月25日

英国政府は8月19日、自動運転車に関する計画「コネクテッド・オートメイテッドモビリティ2025」を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、2025年までの自動運転車導入に向けた法案を議会に提出する予定とした(2025年までの行動計画は添付資料表参照)。法案には、自動運転中に事故が発生した場合の責任を、自動車の運転者ではなく製造者に求めるなどの内容が盛り込まれる予定(英国政府ウェブサイト参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

政府はこの計画に向けて、総額1億ポンド(約162億円、1ポンド=約162円)規模の支援を行うとしている。5月に発表済の自動運転バスや配送バンの商業化に向けた4,000万ポンド規模の補助金外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに加えて、3,400万ポンドを安全性の発展支援や詳細な法令の整備に向けた調査・研究、2,000万ポンドを自動運転サービスの商用化促進や企業の成長支援、600万ポンドをさらなる市場調査や技術の商業化支援に投じる。

政府は、自動車線維持システム(ALKS)を有する、高速道路の自走が可能な車両については、2023年中に購入が可能になる見込みとしたほか、公共交通や配送車などについては、2025年までに免許所有者の自動運転車への乗車を不要とする見込みとしている。

今回の発表において、政府は自動運転車に関する適切な安全水準について、関係者からの意見公募を行うことも発表している。公募は1014日まで行われる。

(山田恭之)

(英国)

ビジネス短信 af56b3a6513047fa