上半期の貿易、輸出は拡大するも、収支は悪化

(タイ)

バンコク発

2022年08月29日

タイ商務省が7月27日に公表した資料外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、同国の2022年上半期(16月)の輸出総額は前年同期比11.9%増の1,4918,500万ドルとなった。輸入総額は21.0%増の1,5544,100万ドルで、貿易収支は625,600万ドルの赤字だった。前年同期は384,700万ドルの黒字だった。

品目別でみると、2022年上半期は、農林水産品の輸出が前年同期比17.1%増の2632,150万ドル、工業製品が10.5%増の1,1639,000万ドルと拡大した。仕向け地別では、米国(20.5%増、240400万ドル)、シンガポール(41.0%増、571,300万ドル)、インドネシア(38.2%増、562,300万ドル)などが特に拡大した。輸出額の多い順で見ると、第1位は先述の米国だが、第2位の輸出先である中国(0.8%増、1845,400万ドル)、第3位の日本(1.4%増、1271,500万ドル)は微増だった。南アジア向けも35.7%増の73100万ドルと好調で、インドが46.6%増の56700万ドルと拡大した。

同省は今後の輸出の見通しについて楽観的にみている。その理由として、(1)国際市場での農林水産物・食品の需要増、(2)世界的な製造業の生産増、(3)新型コロナウイルス感染の沈静化、(4)コンテナや船舶の逼迫の緩和、(5)通貨タイ・バーツ安といった好材料を挙げた。ただし、世界的なインフレ率の高止まりにより、主要輸出市場で消費者の購買力が低下する可能性もあるという。

同省は輸出促進活動の一環として、日本へのバナナや同製品の輸出アクセス拡大に関する交渉や、タイの地理的表示(GI)製品(ドイチャン・コーヒー、ドイトン・コーヒー、フアイムン・パイナップル)の日本での登録推進などの活動を行ったという。

2022年上半期の輸入を品目別にみると、構成比で21%を占める燃料が91.4%増の3214,000万ドルと拡大した。他方、輸送機器については20.8%減の592,000万ドルと縮小した。主な輸入相手国は、輸入額が多い順に中国(14.4%増、360100万ドル)、日本(0.9%増、1776,300万ドル)、アラブ首長国連邦(約2.5倍、944,300万ドル)、米国(24.4%増、88700万ドル)、マレーシア(30.1%増、762,300万ドル)だった。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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