TN州チェンナイ第2空港の建設予定地が決定

(インド)

チェンナイ発

2022年08月17日

インドのV.K.シン民間航空閣外相は81日、タミル・ナドゥ(TN)州チェンナイ第2空港の建設予定地として、チェンナイ近郊のパランドゥールが選定されたことを公表した。20223月に、建設予定地が2つに絞られ、その後の動向が注目されていた。今後、中央政府の承認手続きを経て、TN州政府が土地収用や詳細な建設計画を行う見込みで、予算規模は2,000億ルピー(約3,400億円、1ルピー=約1.7円)と見積もられている。

M.K.スターリンTN州首相は82日、「1兆ドル規模経済の実現に向け、また、チェンナイをアジアにおける最適な投資先にするために、新しい空港を持つことが不可欠だ」と自身のツイッターで述べた。新空港は、2つの滑走路を持ち、年間1億人の旅客を処理できる予定だ。

パランドゥールは、チェンナイ中心部から南西に約70キロの場所に位置し、車で2時間以上かかるため、新空港へ接続するインフラ建設が不可欠だ。現地報道によると、チェンナイ・ベンガルール道路への接続道路の建設や、チェンナイメトロの延伸が検討されているもようだ(「タイムズ・オブ・インディア」紙82日)。

建設予定地周辺には自動車産業や電子産業が集積しており、新空港の建設でさらなる産業発展が期待される。自動車産業では、ルノー・日産、ヤマハ、現代、ダイムラー、BMW、ロイヤル・エンフィールドなど、電子産業では、サムソン、フォックスコン、デル、サルコンプなどが工場を構えている。

(浜崎翔太)

(インド)

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