上半期の貿易は輸出入とも約2割増、欧州向け天然ガスが輸出増を牽引

(ペルー)

リマ発

2022年08月17日

ペルー通商観光省(MINCETUR)は85日、2022年上半期(16月)の対外貿易統計(通関ベース)を発表した。それによると、輸出が前年同期比18.4%増の3221,100万ドル、輸入が19.7%増の2665,900万ドルで、貿易収支は12.6%増の555,200万ドルの黒字となった。輸出の牽引役となったのが、国際相場に後押しされた欧州向けの天然ガス(4.2倍)のほか、鉱物資源〔スズ(43%増)、亜鉛(35%増)、銅(7%増)〕やコーヒー(54%増)などの伝統産品だ。一方で、輸入は、石油や麦などのコモディティ価格の高騰に加えて、中間財(40.7%増)や消費財(5.2%増)の輸入増が下支えした(添付資料表1参照)。

国・地域別では、輸出入いずれも中国を筆頭に、米国、EU3カ国・地域が上位を占めた。また、紛争が続くウクライナとロシアとの取引はいずれも大きく減少している(添付資料表2参照)。

輸出を品目別にみると、全体の58.6%を占める鉱物資源類が前年同期比5.7%増の1844,800万ドルだった。農産品では、生鮮ブルーベリー(2.2倍)、生鮮ブドウ(17%増)、冷凍マンゴー(17%増)を中心に果物類が増加したほか、野菜類も生鮮ニンニク(86%増)、オリーブの実(23%増)、加工アスパラガス(8%増)を中心に増加。農産品全体で11.0%増の354,800万ドルとなった。輸入を品目別にみると、燃料類が全体の16.2%を占め、特にディーゼル燃料が2.2倍増の243,700万ドル、原油が48.8%増の103,000万ドルになった。その他消費財では、衣類が31.0%増の4500万ドルだったほか、新型コロナウイルスの規制が行動規制からワクチン規制に移行している影響からか、ワクチン類の輸入が37.1%増の9,900万ドルとなったのに対して、マスク類は33.7%減少した。

対日貿易では、輸出が前年同期比7.5%増の164,000万ドルで、輸入は11.2%増の48,900万ドルとなっている。主な対日輸出品目は依然として銅鉱(全体の35.4%)だが、争議や中国の上海ロックダウンと米国の金融引締め政策などの影響から相場が一時的に下落したため、15.6%減の58,000万ドルとなった。輸入では、自動車とタイヤ類などが上位を占めている。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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