ペロシ米下院議長が訪台、台湾外交部は台米関係の深化期待

(台湾、米国、中国)

中国北アジア課

2022年08月03日

台湾外交部は82日、米国連邦議会のナンシー・ペロシ下院議長が率いる議員団の訪台を歓迎すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ペロシ下院議長は731日から開始しているアジア歴訪の行程に台湾を加え、2日深夜に台北に到着した(2022年8月3日記事参照)。議員団にはグレゴリー・ミークス下院外交委員長やマーク・タカノ退役軍人委員長などが参加している。現職の下院議長が訪台するのは、19974月のニュート・ギングリッジ議長以来25年ぶりとなる。外交部は82日、「ペロシ下院議長と議員団の訪問は、米国議会が台湾を重視していることの表れであり、台湾に対する盤石な支持をあらためて表明したものだ。今回の訪問は台湾と米国の緊密な友好関係を強化し、各分野の双方のグローバルな協力を深化させると信じている」とのコメントを発表した。

ペロシ下院議長は3日午前に蔡其昌・立法院副院長と対談を実施。蔡副院長はペロシ下院議長の訪台は民主と自由という価値観に対する最大の揺るぎない態度とし、立法院を代表して謝意を示した。ペロシ下院議長は蔡副院長に対し、立法院の歓迎に感謝するとともに「私が台湾のよき友人と言っていただけることは、私にとって大きな賛辞」と述べた(「経済日報」83日)。

米議員団一行は3日に蔡英文総統、頼清徳副総統と面会して午後にも台湾・米国間の協力や共通の関心事項などについて意見を交わす予定(「中央社」83日)。

(柏瀬あすか)

(台湾、米国、中国)

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