ブラジルで初のサル痘感染者の死亡を確認、サンパウロ州では子供の感染事例も

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年08月02日

ブラジル保健省は729日、国内で初めてサル痘に感染した患者の死亡を確認したと発表した。死亡者は41歳の男性。免疫障害のある、がん化学療法を経験した患者だった。保健省は、サル痘の感染がどの程度死亡に影響を与えたかを調べる方針。

728日付の現地紙「グローボ」によると、サンパウロ市では子供の新規感染が3件確認された。全ての患者の容体は安定しているという。

保健省が日次で更新する「サル痘に関する情報」(731日付)によると、国内のサル痘感染者数は1,369件となった。そのうち、サンパウロ州が1,031件で、全体の75.31%を占めている。

同省は729日、サル痘に関するデータや情報を分析して管理者や技術者の意思決定を支援し、公衆衛生上の緊急事態に対処するための方針策定を主導する緊急オペレーションセンター(COE)を発足させた。アルナルド・メデイロス保健省健康監視局長は、同省公式サイト(729日付)で「COEの目的は国内で注意喚起を行い、監視力を高めることだ」と説明した。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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