保健省次官、サル痘が大規模感染を起こす可能性は低いとの見解

(メキシコ)

メキシコ発

2022年08月02日

メキシコ連邦保健省のウゴ・ロペス-ガテル予防健康促進担当次官は726日の早朝記者会見で、国内におけるサル痘の発生状況について説明し、「感染症への警戒と聞くと、われわれはすぐに新型コロナウイルス感染症を連想してしまう」が、サル痘は「新型コロナウイルスのようには振る舞わない」とし、「全世界的かつ激しい流行拡大は起こらないだろう」との見方を示した。

ロペス-ガテル次官はサル痘について、「致死率が非常に低い感染症」で、「ある一定の特徴を持った共同体において小規模な感染拡大が起こり、感染経路は主に皮膚の接触によるもの」であることから「大規模な感染が起こるとは考えにくい感染症」だと説明した。また、5月下旬に最初の感染例が確認されてから726日までに国内の11州において60例の感染が把握されていることに言及し、「今後も感染は増加することが考えられる」ものの、「世界保健機関(WHO)が最初の注意喚起を行った時点から実施してきたように、連邦政府は国内の感染状況をモニタリングし続ける」とした。また、連邦保健省がウェブサイトに新設したサル痘情報発信サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて、国内における最新の感染状況や発症者への対処方法などを発信していくと述べた。

同早朝記者会見に使用された連邦保健省の投影資料によれば、726日時点で感染が確認されている州は首都メキシコ市、メキシコ州、ハリスコ州、コリマ州、シナロア州、バハカリフォルニア州、ヌエボレオン州、ベラクルス州、オアハカ州、タバスコ州、キンタナ・ロー州の11州で、そのうち最も感染例が多いのはメキシコ市だ。また、ロペス-ガテル次官によれば、「これまで5もしくは6人がサル痘で入院した」が、死者は出ていない。また、729日にプエブラ州で初めて2例のサル痘感染が確認され、全国32州のうち12州まで感染が拡大している(「ミレニオ」紙729日)

メキシコ市:市議会はサル痘ワクチンの調達開始に向けた合意書を承認

メキシコ市の市議会は727日、野党・国民行動党(PAN)が提出した「サル痘ワクチン調達の開始に向けた合意書」を承認した。同市議会のクリスチャン・フォン・ロードリッヒ議員(PAN)らは、地方議会から連邦政府に向けてサル痘の感染拡大を抑止するためにワクチン調達を開始するよう提言を行うべきとし、連邦保健省が感染拡大を防止するための戦略的な公衆衛生策を取るように求めている(「ミレニオ」紙727日)。

(松本杏奈)

(メキシコ)

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