上海蔚来汽車、環境保護事業でUNDPと提携

(中国)

上海発

2022年08月23日

中国の新興電気自動車(EV)メーカーの上海蔚来汽車(NIO)は815日、同社が取り組む環境保護プロジェクト「クリーンパークス(Clean Parks)」推進のため、国連開発計画(UNDP)と協力協定を北京で締結した。NIOが推進するClean Parksとは、グローバルエコロジーを共同構築するプロジェクトで、国立公園や自然保護地の建設を支援する公開プラットフォームだ。今後、UNDPは同プラットフォームへの共同参画者として、協力協定に基づき、NIOと共同でグリーンエコロジー投資や生物多様性保護に関する標準等を推進していく。

協定では、UNDPと提携している自然保護地にNIOがスマートEVを提供するほか、クリーンエネルギー関連のインフラ整備、低炭素エネルギー循環システムの構築などを行うとした。クリーンエネルギーの使用拡大や持続可能な発展を目的として、生態系のオーセンティシティーと完全性を保護する計画だ。

UNDPは生態の保護や気候変動の対応に取り組み、170以上の国・地域で事業を展開している。今回のNIOとの提携では、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs17項目のうち、コストパフォーマンスの高いクリーンエネルギー、気候関連活動、水中生物や陸上生物の保護など7つの分野に重点を置く。

NIOClean Parksプロジェクトに対し、今後3年間で計1億元(約20億円、1元=約20円)の投資を計画しており、既に三江源国家公園、海南熱帯雨林国家公園、東北虎豹国家公園など8カ所で生態共同建設プロジェクトを実施している。

龐婷婷

(中国)

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