2021年の模倣品などの被害額、8兆8,000億円

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年08月08日

ブラジルのリオデジャネイロ商業協会(ACRJ)は84日、2021年のブラジルでの密輸、模倣、窃盗、脱税などの違法行為による損害額は3,368億レアル(約88,242億円、1レアル=約26.2円)に達すると発表した。ACRJとリオデジャネイロ州商品・サービス貿易連盟(Fecomércio RJ)、リオデジャネイロ産業連盟(Firjan)による調査により明らかとなった。

この調査結果を踏まえて、ACRJなどは連邦や州、市レベルの立法、行政、司法の各機関が協調して行動する必要性を指摘した。

また、模倣品侵害と違法行為に反対する全国フォーラム(FNCP)と世界保健機関(WHO)のデータによると、16分野の2021年の損害額は以下のとおり。

衣類(600億レアル)、燃料(260億レアル)、化粧品(210億レアル)、アルコール飲料(176億レアル)、農薬(151億レアル)、テレビ(150億レアル)、たばこ(133億レアル)、医薬品(90億レアル)、スポーツ用品(90億レアル)、眼鏡(85億レアル)、ソフトウエア(75億レアル)、携帯電話(43億レアル)、映画(40億レアル)、香水(20億レアル)、パソコン(16億レアル)、玩具(81,000万レアル)。

貝沼憲司

(ブラジル)

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