節電対策で政府機関の営業時間を短縮、交通渋滞の悪化も

(バングラデシュ)

ダッカ発

2022年08月26日

バングラデシュの行政省と中央銀行は822日、政府機関や銀行の営業時間を824日から短縮することを発表した。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に伴うエネルギー価格の上昇とエネルギー輸入を抑えるために、既に計画停電の措置は取られているが(2022年7月20日記事参照)、今回の措置により節電対策がさらに強化される。現地で報道されている主な措置内容は以下のとおり。

  • 政府機関の営業時間は午前8時から午後3時までとする(措置前は午前9時から午後5時)
  • 銀行の取引については午前9時から午後3時までとする(措置前は午前10時から午後4時)

特に政府機関の営業時間の短縮については、許認可取得の手続きや政府機関への照会などに影響が出ることが考えられる。

各機関の営業開始時間が早まったことを受け、政府機関や銀行、民間企業、学校などの出勤・通学にかかるピークアワーが集中し、824日朝の交通渋滞がこれまで以上に激しい状況になっていたとある日系企業関係者は話している。企業は営業時間短縮、渋滞状況も考慮に入れた事業運営が求められそうだ。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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