7月の自動車市場は好調維持、新エネ車の年間販売は600万台と予測
(中国)
上海発
2022年08月16日
中国自動車工業協会(CAAM)が8月11日に発表した、2022年7月の自動車販売台数は前年同月比29.7%増の242万台、生産台数は31.5%増の245万5,000台だった。前月比ではそれぞれ3.3%減、1.8%減となった。7月の自動車市場についてCAAMは、自動車生産・販売は、ともに好調を維持したと評価した上で、中央政府が打ち出した乗用車取得税半減などの自動車消費促進政策(2022年6月2日記事参照)が、前月に引き続き需要を押し上げた、と説明した。
販売台数の内訳は、乗用車が前年同月比40.0%増の217万4,000台、商用車が21.5%減の24万6,000台だった。新エネルギー車は2.2倍の59万3,000台だった。また、輸出は前年同期比67.0%増の29万台となり、前月に引き続き過去最高を更新した。
1~7月の自動車販売台数は前年同期比2.0%減の1,447万7,000台、生産台数は0.8%増の1,457万1,000台だった。部門別の販売台数をみると、乗用車は8.3%増の1,252万9,000台、商用車は39.3%減の194万8,000台、うち新エネルギー車は2.2倍の319万4,000台だった。また、輸出は、前年同期比50.6%増の150万9,000台となった。
今後の自動車市場について、CAAMは「商務部など17部門が自動車の流通と消費拡大に関する措置(2022年7月15日記事参照)を発表したことに加え、中央および地方政府が打ち出した自動車促進政策の持続的な振興の下、8月の自動車市場も引き続き安定して成長するだろう。特に、9月の自動車消費シーズンの到来に伴い、乗用車の生産・販売がともに伸び、新エネルギー車を含む自動車の輸出も好調を維持する」との見方を示した。
また、乗用車市場信息聯席会(CPCA)は、ガソリン価格が高騰する中、ガソリン車の代替としての新エネルギー車の需要が高まっているとみて、新エネルギー乗用車の年間販売台数を従来予想の550万台から50万台上方修正し、年間600万台に達すると予測した。
(宋青青)
(中国)
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